トチノキ科の西洋マロニエの木は、イギリスでは「ホースチェスナット ツリー」または、「コンカー ツリー」といって、とてもポピュラーな木です。 公園や通りには、古い大きな木がたくさんあります。イギリス中に50万本近くあるそうです。
栗に似た大きな実は、「コンカー」と呼ばれ、食べることはできませんが、子供たちは、コンカーに紐をつけ、ぶつけ合って遊びます。 といっても、日本と同じで、コンピュターゲームの方が良いのでしょうか、最近ではあまり見かけなくなってきています。
10月の第2日曜日に、恒例の「世界コンカー選手権大会」がノースハンプトンシャーのアッシュトン で行われます。 紐でつったコンカーの実をぶつけ合う、単純な試合です。 テレビのニュースになっていましたが、参加者は19カ国から500人、観客4500人、つぶしたコンカーは1000個だったそうです。
しかし、数年前からホースチェスナットの木の病気がはやりだし、幹がひび割れし、早くに葉が枯れてしまい、夏のうちに紅葉が始まったような光景があちこちで見られました。 そのため、コンカーの実もあまり大きく育たないので、選手権大会のコンカー集めに苦労したようです。
病気を防ぐことができなければ、イギリスのカントリーの風景が変わってしまうのではないかと深刻な問題です。
写真は、私の村の教会の前のコンカーの実と木の葉が落葉した様子。
コンカーの実は、もうほとんどなくなっているので、子供たちが拾ってしまったのだと思います。